H√Q式による流量把握が困難である家庭排水や雨水排水用の小水路にて、水位と流速分布を計測し、流量をテレメトリーでリアルタイム表示させるモニタリングシステムです。
水深の浅い小水路では、センサーの高さが2.5cmと薄型・ロガー分離型のV-ADCPを利用します。周波数が2400kHzと高周波であるため、層厚が小さく、水深11cm程度から計測開始できます(層厚による)。またV-ADCPは、懸濁物が高濃度に存在する場合でも、超音波が減衰することなく計測できる点が強みです。水路網などに多点設置する場合は、水位計のみの地点、水位流量の地点を最適に配置することでコストを抑えることが可能です。水位計は高性能で堅牢、トラブルが少ないIn-Situ社のRuggedTROLL200もしくはLevelTROLL400を用いることで長期安定運用を実現しました。

システム構成図

• センサー設置写真

  

• 観測地点制御盤

  

テレメトリーは、無線タイプや電話回線を利用するタイプなど、様々に対応可能です。また、20から30地点のデータを一括で集約し、サーバー上でリアルタイム監視するソフトも対応可能です。水位や流量が監視レベルを超えた場合にメールで通知するアラートメールオプションなどもあり、警報監視システムとしても採用されています。

システム構成