HydroSweep MD/30
中深海用マルチビームソナー


HydroSweep MD/30
HydroSweep MD/30は、Teledyne RESON製のハイエンド中浅海マルチビーム測深器で、最大直下水深約7000mまでのスワス測深を実現します。RESONとAtlasのテクノロジーが融合した第3.5世代のHydroSweepは、よりハイクオリティな船底装備型マルチビーム測深器としてブラッシュアップされ、MD/30では最大で1×1°の狭指向性音響ビーム(直下)だけでなく、リアルタイムでの全軸動揺スタビライゼーションやマルチピングといった中浅海~深海向けの機能をもって、高密度・高解像度の測深データを提供します。
HydroSweep MD50やMD30による取得データと船底取り付け状況
システム概要図
特徴
- 約7,000mまでのスワス測深に対応
- 周波数24~30kHz
- マルチピング機能により、1回の発振で4スワス発することで進行方向のサウンディング密度を確保
- HOB機能により、1スワスあたり960サウンディング取得が可能
- ロール・ピッチ・ヨーすべてのリアルタイムスタビライゼーションに対応
- 低ノイズパフォーマンス
- スニペット・サイドスキャンバックスキャッターデータの取得
- ウォーターカラムデータ・イメージの取得
マルチピングモードでは、ソナーは進行方向に複数のスワス*をほぼ同時に発振します。HydroSweepはこのすべてのスワスについて320本の受波ビームと、ソフトウェアサウンディングをそれぞれ計算します。 *同時発振するするスワス数は機種により異なります |
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↑:マルチピングによる測深イメージ
仕様
周波数 |
24~30 kHz |
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計測深度レンジ *1 |
10~7,000 m |
深度方向分解能 |
6 cm |
ビーム幅 (送波×受波) |
1×1°、1×1.5°1.5×1.5°のいずれか |
ビーム数/サウンディング数 |
1スワスあたり320本 / 960点 |
マルチピング数 |
×4 |
最大発信間隔 |
40 Hz |
動揺安定化 |
ロール : ±15°、ピッチ : ±10°、ヨー : ±5° |
送波器寸法 *2 |
1° : 2364×170×127 mm |
受波器寸法 *2 |
1° : 300×3195×127 mm |
*1:詳細なスワスパフォーマンスについてはお問い合わせください。
*2:記載寸法はトランスデューサ本体のみです。これに加えて取り付け金具のスペースが必要になります。
ソフトウェア
ソナー制御ソフトウェア「Sonar UI」
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ソナーのパラメータ制御には、 Sonar UIを使用します。現代的かつ直感的でわかりやすいインターフェースでソナーの操作を行うことができます。 SeaBatと合わせて設置された場合も同じソフトウェアを用いるので、オペレータはソナーによって複数のソフトウェアを習熟する必要がありません。 |
操船誘導・データ収録・処理ソフトウェア「PDS」
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Teledyne RESON社のインハウスカンパニーである、Teledyne PDSが開発した、リアルタイムデータ収録・船舶誘導・ポストプロセスソフトウェアです。 調査計画、データ処理、エディット、体積計算、チャート化をはじめ、測深業務に必要なすべての機能を備えているだけでなく、スニペット・サイドスキャンデータ、ウォーターカラムデータの集録など、HydroSweepとSeaBatのオペレーションに最適化されています。 |
補助センサー&冶具
- 表層リアルタイム水中音速度計
- 鉛直水中音速度計
- INSなどの各種測位動揺計測装置
- 送受波器船底艤装用ブラケット